日常・・・風がそよげば草がなびく、道路には車が慌ただしく走り
電車には行きかう客がよせ、日が沈めば帰路につく
22世紀となったのに車は飛ばず宇宙にも暮らせず、
エネルギー問題、国同士の小競り合いなどで維持するのがやっと
100年前の人間はこの殆ど科学の発展していない未来をどう思うか
しかし人は次第に変わっていっていた
異変の最初はさかのぼること50年前
毛の色が変わった人間や動物が生まれ始め
その現象は10年経たずに世界すべてに及んだ
さらに世界を驚かせたのは人間としてかけ離れた力を
持って生まれてくるものが居たからだ
砂を手から出す者 火を操るもの 石を金に変えるもの
当初は神の化身とまであがめられたが
次第に能力を持って生まれてくるものが増えていき
珍しくもなくなってきた
彼らは様々な髪の色をしていて現代から見ると
信じられない力を使が
彼らの時代では何も珍しくはなくごくごく普通の人間
ほんの少しだけ特殊な性格をした彼らの
日常を絵がいているというだけのお話…
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